1991-09-26 第121回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
こういうことから、養蚕農家はもちろんのこと、蚕糸業者、製糸業者など関連業者にも大きな影響を及ぼしているのが実態です。 私は先日、日本一の養蚕県である群馬県に参りまして、養蚕農家や製糸業者、県養連の方々と懇談をいたしました。また、前橋の乾繭取引所も視察してまいりましたが、きのう群馬県では晩秋蚕の仮渡金を千七百円と、昨年比五十円安で決めたというふうに伝えられております。
こういうことから、養蚕農家はもちろんのこと、蚕糸業者、製糸業者など関連業者にも大きな影響を及ぼしているのが実態です。 私は先日、日本一の養蚕県である群馬県に参りまして、養蚕農家や製糸業者、県養連の方々と懇談をいたしました。また、前橋の乾繭取引所も視察してまいりましたが、きのう群馬県では晩秋蚕の仮渡金を千七百円と、昨年比五十円安で決めたというふうに伝えられております。
繭糸価格安定制度の意義でございますが、これはやはり日本の蚕糸業、こういう面から見ますと、この経営の安定につきまして、価格の安定を図るということについて経営の安定を図る面で蚕糸業界としてはこの制度の根幹の堅持については大変大きな期待を寄せておられると思いますし、また一方、需要者の面から見ましても、一定の安定帯の中で価格の安定が図られるために事業団が活動するということでございますので、やはり供給者である蚕糸業者
○駒谷委員 次に、輸入の問題でございますが、先ほどからも種々答弁があったわけでございますが、特に輸入の抑制という点について、事業団の在庫の処理という問題と絡めて現実に生産農家におきましては事実上生産調整が行われておる、そういう面からどうしても輸入量についてはこの期間抑制をしていかなければ、やはり生産農家に対しても、また蚕糸業者に対しても、そのことについての筋というものが通らないだろう、そういうふうに
また、蚕糸業者への非常に厳しい状況にかんがみまして、需給事情等をきわめて、いろいろな問題に適切に対処したい、このように考えております。
○馬場富君 法によって、日本の蚕糸業者やあるいは日本の国民生活を守るために法がありますが、このような抜け穴があったのでは行革も底抜けになってしまうわけです。そういう点で農林大臣はこういう問題に対してどのように対処されるか。特に危機に瀕しておる事業団、あわせましてこれによって影響を受ける日本の養蚕家たちをどのようにお守りになるお気持ちか、再度お尋ねいたします。
○国務大臣(鈴木善幸君) この問題は国内産糖あるいは国内の蚕糸業者、そういう日本の農林業が抱えております宿命的な問題が根本にありますことはよく御存じのことだと思います。私は単に団体とか機構とかいう問題でなしに、そういう日本農業の合理化、あるいは今後どうしてやっていくかと、また一方におきましては、国際通商貿易の面でもこの点がもっと自由化をすべきだということを迫られておる問題でございます。
したがって、この問題で、私どもがみずからそういう法案をつくって、国内の蚕糸業者、繭糸というものの保護ということで法律をつくることは、これは、アメリカの例をそのまま日本に当てはめるということには、私どもなかなかそうはいきませず、何とか自由主義貿易のもとで、いろいろな話し合いというようなことでうまくいかないかということをしぼってずっとやってきておるわけでございまして、現在のところ、国会でどうしても法律をつくっていくということになれば
つまり、総体的に言えば、基準糸価を引き下げることを通しながら実質的に蚕糸業者の自主的な生産調整あるいは自然淘汰といったようなものを期待する、そういう自然淘汰だとか自主生産調整といったようなものを通していわゆる縮小均衡という方向を期待したのではないか、私はそういうふうに見るのですけれども、そういう見方は当たりませんか。
そこで、政府は、目下の蚕糸業についてはどういう御認識を持たれておって、今後養蚕農家あるいは蚕糸業者、そういう方々の保護または振興策というものをどのようにお考えなのか、そこいらからまず御見解を賜りたいと思います。 〔委員長退席、逢沢委員長代理着席〕
続いて、蚕糸事業団の問題についてお伺いをしますが、先般本委員会で繭糸価格安定法の一部を改正をして、輸入差益金の利益というものを養蚕団体やあるいは蚕糸業者の団体にその振興のために渡すことになっておりましたが、これはその後どのように扱われ、どういうように運用をされているか、これについて報告を願いたい。
国内に生糸がふえることは、国内の蚕糸業者、農家、私のところにもたくさんおりますから、その人たちの立場もよくわかるのですけれども、それに振りかえて国内の糸を使います、そうしてとにかく立っていけるように、何かまずいところがあれば、ひとつそういう例外規定だけを何らか認めてやってほしい、そういうことでネクタイ業界が何とか外国で勝負をしたいという望みを果たすような方向で検討してやるということを、ひとつ大臣、お
と同時に、農林省も来ていただいておるわけでありますが、私は先ほどまで蚕糸業者の方々からいろいろな御注文を受けるときに、やはり蚕糸業者と機屋さんとがどちらも成り立つような相互依存の関係でないと、蚕糸業者が全滅してしまうようなことになれば、これからやはり付加価値の高いものしか持ってこないと言われたときに、どうともなりませんぞということを言うのです。
○加藤(清)委員 大臣、いまお話のありましたとおり、絹糸につきましては全国の蚕糸業者や養蚕業者が大会を一度やっただけで、ぱっぱっと法律ができて、そして、政府が買い上げる底値を下げさせない、後進国から入ってきても日本の業者が困らないように輸入した生糸も政府が買い取る、こういう制度を一ぺんにつくっちゃったですね。
最後のお尋ねのように、外国産の生糸の輸入が問題となっておりますが、最近における輸入事情は、いまだ緊急事態にまでは立ち入っていなくても、相当大きな国内の蚕糸業者に打撃を与えているということは御指摘のとおりでございまして、これらに関しましては、今後緊急の事態が生ずる場合は緊急の事態に即した処置を講じてまいると、こういうような考え方でございます。
さればこそ政府が蚕糸局を廃止しましてもその重要性は認めて蚕糸園芸局というようになっておって、その蚕糸園芸局がいまの事業団の充実をはかっていただいたということをもってしても、相当重きを置いていただいているとはうなずけますけれども、蚕糸業者の持ったかつての使命とは違った立場に置かれたこともあらためて認識する必要がある。
それから、蚕糸業者の努力をもってしてはいかんともしがたいような大きな変動、これにつきましては、業界出資ということを求めることなしに、国が特別会計でいざという場合の買い入れをやる、こういう考え方でこれまでまいりました。
○小暮政府委員 蚕糸業は、御承知のように非常に伝統のある業界でございまして、これまでにも実は韓国の養蚕業というのは、日本の蚕糸業者の明治以来つちかいました技術水準なり指導の力なりがあの半島に及んで育ったというものでございます。したがいまして、韓国の蚕糸業界は日本の蚕糸業界と、少なくとも敵対関係にはないというふうに、向こうの人たちも思っておりますし、私どもも思っておるわけです。
というのは、農業保険でやるときに、昔、蚕繭共済がスタートしたときに、蚕糸業者みんなに掛け金の一部を負担させたことが数年間あったのです。そういうような例もあります。
同じように、ただ価格の問題だけで上限あるいは下限によるところの安定価格ができたからといって、私は、蚕糸業者の安定度というものが、プラスにはなりますけれども、全体的なものではない、こら考えております。そういう立場からいまお尋ねをしたわけですが、たとえばあなたがいま非常に異常な状態で高騰しておる、こういうふうにおっしゃった。ならば、現在、いま幾らしていますか。
○高田委員 端的に二、三お伺いいたしたいと思うのですが、先般来、新年度の繭糸価格の決定に関しましては、蚕糸業者、各関係者から相当強い要望がありまして、われわれもおそらく最低五千円くらいのところにきまるのではないかと予測しておりましたところ、四千円から五千五百円というようなところに決定になりました。
でこれを取り上げられてまで自分たちの手でほうり込む、こういうことはおかしいじゃないか、こういう議論が一方には出、私たちはそういう立場をとって、これは繭引取税というものが少しく無理なんだ、そういうことで出てくる主要点は、養蚕団体がなかなか思うように金が集められないから、県を徴収義務者として県に集めさして、そして養蚕団体にくれというのが一つ、いま一つは、群馬県のように他県からやり込まれる地帯では、地元蚕糸業者
それから、茂手木さんは中小蚕糸業者ということでえらいお骨折りを下さってありがたいのですが、ただ、承りたいことは、価格を安定した方が養蚕農家に直結した者にとってはいいということもよくわかるのでありますが、われわれは、昨年は、十九万が最低だ、しかしどうも十九万円ではだめだからああいう措置をとらざるを得なかった。それで、昨年は十九万が妥当で最低線だということだった。
かくのごとく糸価並びに繭価が大変動をいたし、政府もまた百五十億に加えて五十億を増し、当初要求の二百億には達したものの施策一貫を欠き、ためにこれまで骨を折りながら、なお多くの蚕糸業者に不満を与えるということは、私は日本の蚕糸業の将来のために非常に憂うべきことである。使う金は必ずしも少いものではない。